チュートリアル

ソフトウェア科学回第38回大会チュートリアル
「量子コンピュータの基本動作と高速シミュレータQulacsのチュートリアル」

講師
藤井啓祐 (大阪大学教授 量子情報・量子生命研究センター)

日時
2021年8月31日(火),13:00-16:00
日本ソフトウェア科学会第38回大会の併設イベントとして開催されます.

概要
近年、量子コンピュータの実現にむけて、大学や国の研究機関に加えて、GoogleやIBMに代表される巨大IT企業や、新興のベンチャー企業、などが量子コンピュータのハードウェア開発を進めている。2019年には、特定ベンチマーク問題において、量子コンピュータが従来コンピュータよりも高速であること(量子超越性)を示す結果がGoogleから発表され、有用なタスクへと量子コンピュータを応用する取り組みや、量子ソフトウェアの開発が加速している。短期的には、現状のノイズをある程度含む小・中規模の量子コンピュータ(NISQ: noisy intermediate-scale quantum technology)を活用する方法が模索されており、長期的には量子誤り訂正機能を搭載した誤り耐性量子コンピュータの研究が進められている。また、量子コンピュータ実機が現状発展途上であることから、従来コンピュータ上で動作するシミュレータの活用が量子ソフトウェア研究において重要となっている。本講義では、量子コンピュータの現状と基本的な動作原理について詳しく紹介し、その後、我々が開発している高速シミュレータ、Qualcsのチュートリアルと簡単な量子回路の実行を行う。